福岡県の苅田町には、隠れた自然の宝石である広谷湿原があります。この湿原は、自然がそのまま残された希少な環境で、静けさと美しさを提供する癒しのスポットです。訪れる人々は、四季折々の植物や動物を楽しみながら、苅田町の自然の魅力に触れることができます。
北九州国定公園内、青龍窟の西側、広谷と呼ばれる標高450mの盆地にある小さな湿地でモウセンゴケ・さぎ草・トキソウ・ツリフネソウ・ノハナショウブ等の湿原特有の植物が自生しています。
福岡県唯一の湿地であり、カルスト台地での湿地は世界的にも珍しく、植物の中には環境庁が指定する貴重な絶滅危惧種が多く含まれています。また、広谷の東側には鬼の唐手岩と呼ばれる奇岩があり、この岩は石灰岩地帯に花崗岩が貫入りしたもので、地表面では高さ約5mのオーバーハングした岸壁を作り、地下ではダムの役割をはたしていて、広谷湿原を形成する重要な役割を果たしています。
湿原内の木道を通じて、訪問者は湿地の美しい景観と豊かな生態系を楽しむことができます。
春には色とりどりの野草が咲き、夏は緑豊かな風景、秋は紅葉が美しく、冬には静かな雪景色が広がります。季節ごとの変化が感じられる場所として、多くの自然愛好家に親しまれています。
広谷湿原は、自然観察やハイキングに最適な場所です。訪れる人々は湿原の静寂に包まれながら、自然の力を感じることができます。また、絶滅危惧種を含む珍しい植物や生物も観察でき、自然の息吹を感じながら心身ともにリラックスできるスポットです。
広谷湿原へは、苅田町の中心部から車で30分ほどでアクセス可能です。湿原は自然保護区として指定されているため、訪問時には植物や生物を大切にする心構えが求められます。木道から外れないようにし、ゴミの持ち帰りや自然を損なわない行動を心がけてください。
広谷湿原は、自然の美しさと静けさを堪能できる隠れた名所です。四季折々の風景や珍しい湿地植物、豊かな生態系を楽しむことができ、訪れる人々に自然の魅力を伝えます。自然の中でリラックスしたい方や、珍しい植物や生物を観察したい方にとって、広谷湿原はぴったりのスポットです。苅田町を訪れた際には、ぜひ広谷湿原で自然を満喫してみてください。